ウォール街では見逃しのストライクはない。
だから好きなだけ球を見て、全てが自分のやり方に合うときだけ打てばいい。
これは伝説的な投資家のウォーレン・バフェットの言葉です。
今回はこの金言の意味について考えたいと思います。
トレーディングには明確なストライクゾーンは無い
野球では見逃しのストライクはあって当然です。
なぜなら野球には誰が見ても明確な「ストライクゾーン」があり、そこに入った玉であれば、バッターがバットを振ろうが振らまいが関係なくストライクとなるからです。
しかし、相場に置いては、誰にとっても明白なストライクゾーンはありません。
人によってストライクゾーンは違うのです。
だからこそトレーダーは、明らかなチャンスかどうか判断できないときにはトレードしない方が良いという意味合いになります。
そのあとに来るであろうチャンスを待つべきということですね。
私はこの言葉が好きです。
迷いながらもエントリーしていた過去
以前の私は迷いながらもエントリーしてしまうことがありました。
エントリーせずに、勝ちトレードを逃すのが悔しかったからです。
見逃して相場がグングン伸びていくのがとても辛くて、「なんで見逃したんだよ!」と悔しい気持ちを何度も味わったからこそ、「迷えばエントリー」というスタイルにしていたのです。
しかし、このウォーレン・バフェットの言葉を知ってからは悩んだとき・迷ったときはエントリーを控えるようにしました。
トレードはリスクを取る仕事ですから、「リスクを取ってまでポジションを取る!」と確信できるまでは入ってはいけないんですよね。その結果、トレードの成績も改善しました。
トレードははリスクを取る行為です。
リスクがある以上は損失になるかのうせいも十分考えられます。
つまり、自分が「良い!」と思えない状態であれば、エントリーする必要は無いのです。
もしその後に予想通りの動きをしたとしても、それは後になってからしか分からない事です。
エントリーするかどうかで悩んだところは記録に残そう!
迷ったときはエントリーを避ける。
これは重要な事だと思っています。
そして、更に重要な事があります。それは迷ったときに状況をしっかりとまとめて、後で分析することです。
- なぜ悩んだのか?(相場の背景?指標?動き?パターン?)
- 悩んだ根拠は何か?
- エントリーしていたらどうなったのか?
このような記録を何度も見返して分析し、エントリーすべきだった状況とエントリーを見逃すべき状況をを見返していきました。その結果、少しずつではありますが見極めるようになれました。
もちろん、エントリーすべき状況と判断して負けることもありますし、エントリーを見逃した結果、勝っていたということもあります。
しかし、過去の検証からトレード数を重ねれば利益が上がるという自信がありましたので、一つ一つのトレードで一喜一憂することは徐々に無くなり、トレードを淡々と行えるようになってきました。
自分の悩んだところについて詳しく検証して、統計的にどうなるかの傾向が分かれば、自分の判断に自身が持てるようになります。
そうなれば、1回1回のトレード結果や、見送った後の動きについてもそこまで気にしなくなるようになるのです。
迷ったら見送れ!
エントリーするタイミングで迷ってしまう方は、まずはエントリーを見送りましょう。
そしてその時のチャート画像を含めた記録をとりましょう。
最初の段階ではエントリーについて迷うのは「勘」であることが多いです。
- どうも気持ちの悪い動きだなぁ
- 何だか今日はエントリーしたくないなぁ
- 負けそうな気がする・・・
このように感じた理由が、チャートの動きなのか、それとも単に自分自身のメンタルの問題なのかについて細かく記録に残していきましょう。
その記録を定期的に見返して分析していくことで、「勘」に頼っていた部分がが徐々に明確になってくるようになり、トレード手法に対する理解が更に深まります。
この記録は、どんな情報商材よりも価値のある情報です。
本当にトレードで勝ちたいと思うのであれば、迷ったところの記録を積極的に取っていきましょう!きっと何かのヒントがあるはずですから!