本記事は、YouTube動画
「Liquidity Trading Strategy | Liquidity Sweep And Liquidity Run Explained」
の内容を基に構成しています。

なぜ多くのトレーダーは「ダマし」に遭うのか

「ブレイクしたと思ったら一瞬で逆行した」
「損切りを置いたところだけを狙われた」
「自分が入った直後に価格が走った」

こうした経験を持つトレーダーは非常に多いと思います。

その原因は偶然ではなく、機関投資家による流動性(リクイディティ)の回収行動にあります。

つまり、市場はランダムに動いているのではなく、「注文が集まっている場所」を機関投資家が意図的に狙って動かされているという考え方です。

この記事では、

  • リクイディティとは何か
  • リクイディティスイープとリクイディティランの違い
  • どの場面で反転し、どの場面でトレンドが続くのか
  • 実際のエントリーにどう落とし込むのか

を、完全に初心者目線で解説していきます。

スマートマネーにおける「リクイディティ」とは何か

スマートマネー理論におけるリクイディティ(Liquidity)とは、

「大量の注文が溜まっている価格帯」

のことを指します。

特に注文が集中しやすいのは以下のような場所です。

  • 直近高値・安値
  • 日足高値・安値
  • 週足高値・安値
  • 明確なサポートライン・レジスタンスライン
  • イコールハイ、イコールロー(同時高値・同時安値)

これらの場所には、

  • 損切り注文
  • ブレイクアウト狙いの成行注文
  • 指値・逆指値注文

が大量に存在します。

機関投資家は、自分たちの巨大なポジションを成立させるために、これらの注文を「流動性」として利用します。

買いサイド・売りサイドのリクイディティ

買いサイドのリクイディティ(Buyside Liquidity)

買いサイドのリクイディティとは、高値の上に溜まっている買いストップ注文のことです。

多くのトレーダーは、

  • ショートを持ったら高値の上に損切りを置く
  • 高値ブレイクで買いエントリーを狙う

ため、結果的に高値の上には大量の買い注文が溜まります。

機関投資家は、そこまで価格を意図的に押し上げ、

  • 買いストップを発動させ
  • その流動性を使って自分たちは売る

という行動を取ります。

これが高値ブレイク後の急落(Liquidiyt Grab)の正体です。

売りサイドリクイディティ(Sellside Liquidity)

売りサイドリクイディティはその逆で、安値の下に溜まっている売りストップ注文です。

ロングポジションの損切りや、安値ブレイク狙いの売り注文が集まりやすい場所です。

機関投資家は、

  • 安値を一度割らせて
  • 売り注文を発動させ
  • その流動性を使って買い集める

という動きを行います。

これが安値割れ後の急反発(ベアトラップ)につながります。

リクイディティ・スイープとは何か

リクイディティ・スイープとは、

「流動性を取ることだけを目的とした一瞬のブレイク」

です。

特徴は非常にシンプルです。

  • 高値(または安値)を一瞬だけ超える
  • すぐに元のレンジ内へ戻る
  • 強い反転が起きる

この動きの正体は、

「ブレイクしたように見せて、注文だけを回収している」

というものです。

レンジ相場や、トレンド終盤によく出現します。

リクイディティランとは何か

リクイディティランは、リクイディティスイープと見た目は似ていますが、結果がまったく異なります。

リクイディティランとは、

「流動性を取ったあと、そのままトレンドが継続する動き」

です。

  • トレンド方向に流動性を回収
  • 反転せず、そのまま加速
  • 次の高値・安値を更新

このとき、流動性は燃料として使われています。

スイープとランの決定的な違い

簡単に整理すると以下のようになります。

リクイディティスイープ
→ 反転が目的
→ レンジ、蓄積、分配フェーズで出現
リクイディティラン
→ 継続が目的
→ 明確な上昇トレンド・下降トレンド中に出現

この違いを見極めるために重要なのが、ダウ理論とワイコフ理論です。

ダウ理論とワイコフ理論で考えるリクイディティ

ダウ理論による相場の分類

ダウ理論では相場を大きく3つに分けます。

  • 上昇トレンド(高値切り上げ・安値切り上げ)
  • 下降トレンド(安値切り下げ・高値切り下げ)
  • レンジ相場

これらは相場の波の構成から判断します。
具体的には、高値を抜けたら上昇トレンド、安値を抜けたら下降トレンド、どちらも抜けずに小さな波が続けばレンジ、となります。

ワイコフ理論とリクイディティ

ワイコフ理論では、

  • 蓄積(アキュムレーション)
  • 上昇
  • 分配(ディストリビューション)
  • 下降

というフェーズを想定します。

蓄積・分配の段階では、スプリング(安値下抜け)やアップスラスト(高値上抜け)が起こります。

これが、現代的に言うとリクイディティスイープです。

一方、トレンド中の押し目や戻りでは、リクイディティランが繰り返されます。

まとめ:リクイディティを理解すると相場が変わる

この記事の結論は非常にシンプルです。

  • 市場は「注文がある場所」に向かって動く
  • ダマしに見える動きは、意図的な流動性回収
  • レンジではスイープ、トレンドではラン
  • 上位足の環境認識がすべてを決める

リクイディティを理解すると、

「なぜそこで反転したのか」
「なぜそこから一気に走ったのか」

が説明できるようになります。

これはテクニカル指標だけでは得られない、スマートマネー視点の最大の強みです。

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