国内外の業者問わず、FX業者で口座開設しようとすると、「あなたはアメリカ国籍を有していますか?」といった質問を目にしますよね。

以下はXMの口座開設ページ内にある質問の一つです。

なぜわざわざ「アメリカなのかどうか?」について問いただしてくるのでしょうか?

理由はFATCA(ファトカ)とドット・フランク法

実はアメリカは金融に関して非常に厳しい規制のある国で有名です。

その金融規制の中にFATCAとドット・フランク法があります。

FATCAとは、外国口座税務コンプライアンス法略称で、アメリカ人の租税回避防止を目的とした法律です。アメリカ人がアメリカ国外の金融機関で取引をした場合、その金融機関はIRS(米国内国歳入庁)に報告する義務があるのです。

また、ドット・フランク法は、アメリカ人を保護する目的の法律で、アメリカ国内の金融監督機関に登録や認可を受けていないFX業者や証券会社は、アメリカ人を顧客として受け入れることが出来ません。

つまり、FX業者はアメリカから認可を受けていなければアメリカ人の口座開設を受け入れてはいけませんし、例え認可を受けていたとしても、顧客の取引内容をIRSに報告しないといけないのです。

面倒ですよね。

そんなこともあって、多くのFX業者ではアメリカ国籍を有する人やアメリカに納税義務のある人は口座開設ができません。

日本に居住する日本人には全く関係の無いお話ですが、こういった理由があって、米国市民なのかどうかを問われるわけですね。

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