使ったことが無い人はいないのではないか?と思うくらい有名な指標、それがMACDです。
「チャートに色々なインジケーターを表示させていて、MACDはその中の一つ」という方も多いと覆いますが、今回はMACDだけで勝てるトレード手法について解説していきます。
と悩んでいる人は必ず見てください。
MACDの特徴を理解することで、ダマシを避けるテクニックや本当に勝てるポイントが見えてきます。
本手法はFXだけでなく、株式、インデックス、仮想通貨、商品などどんな銘柄でも利用できます。
Contents
MACDとは
MACDはジェラルド・アペル氏によって考案されたテクニカル指標で、Moving Average Convergence Divergence(移動平均線収束拡散)の略です。
2本の移動平均線間の距離関係やクロスについてフォーカスした指標で、トレンド方向が見やすかったり、エントリー方法が分かりやすいため、世界中の多くのトレーダーに愛用されています。
MACDはMACDとシグナルの2本のライン、もしくはヒストグラムとシグナルラインから構成されるインジケーターです。大きく2種類の表示方法がありますが、使い方は全く同じです。(上のチャートでは白いラインがMACD、赤いラインがシグナルライン)
MACDは2本のEMA間の乖離幅を示します。
短期と長期のEMAの乖離が大きくなるほどMACDは大きな値を取ります。
MACDを使った基本的な解釈方法は以下の通りです。
- MACDが0ラインよりも上にあれば上昇トレンド
- MACDが0ラインよりも下にあれば下降トレンド
- MACDがシグナルラインとゴールデンクロスしたら買い
- MACDがシグナルラインとデッドクロスしたら売り
MACDが0ラインよりも上と言うことは、2本のEMAがゴールデンクロスをしていることを示します。(逆に0より下ならデッドクロス)
また、MACDとシグナルラインがゴールデンクロスすると、過去のMACDよりも上昇の勢いを増してきていることを示します。(逆にシグナルラインとデッドクロスしたら下げの勢いが増している)
2本ラインのMACDの表示方法について
本ページでは、MACDが視覚的によくわかりやすくするために2本のラインで表示して解説しています。(このチャートの上のオシレーターです)
この2本ラインのMACDはMT4にはデフォルトでは入っていませんが、ソースコードを変更するだけで簡単に表示できるようになります。
MT4のMACDを2本のラインで表示する方法については、以下のブログが参考になりますのでご覧ください。
MACDの最強パラメーター設定はコレだ!
ネットでMACDについて検索すると、「MACDは使えない」「ダマシが多い」といった意見をよく目にします。
確かにテクニカル指標である以上、ダマシは避けられないのですが、現代の相場に適したパラメーターを利用することで、ダマシを避けられるのです!
最初に言ってしまうと、デフォルト設定の「12、26、9」という数値は全体として大きすぎて、相場の早い動きに追従できず、「来た!」と思って入ったとしても、既に遅くてダマシで終わることが多いのです。
そこで、もっと効果的に勝てるパラメーターをご紹介します。
それが「短期EMA:8、長期EMA:17、シグナル:9」です。これが最強です。異論は認めます!
このパラメーターで表示したMACDが以下です。
以前からネット上で「使える」という意見が多かったため私も検証した所、確かに効果が高いです。5分足以上であればしっかりと機能します。
短期と長期のEMAのパラメーターが少し小さくなったことで、より敏感に相場に追従できるようになりました。
かなり良い所でトレンドの転換が分かりますし、相場の波が捉えやすくなります!
今回の手法は、このパラメーターで解説していきます。
注目すべきはMACDとシグナルラインのクロス具合
MACDの使い方としてMACDとシグナルラインのクロスでエントリーというものがあります。
しかしこのルール、機械的に従うとダマシが多いです。
下のチャートでは、先ほどの最強パラメーターでのMACDとシグナルラインのクロス全ての個所でサインを表示しています。
左半分では最高のシグナルを出していますが、右半分ではサインが多すぎるし、どれも今一つ勝てていないし・・・と思うのではないでしょうか?
どんなにMACDのパラメータをいじったとしても、ダマシは発生します。
しかし、使えるパラメーターと一緒にダマシを避けるテクニックを利用することで、勝率を最大限にまで上げられるのです。
ではここから、勝ちになりやすいクロスと、負けやすいクロスについて解説していきます。
ポイントは以下の2つです。
- MACDの強い反転からのクロスは高勝率
- 2本のラインがヨコヨコは負ける
MACDの強い反転からのクロスは高勝率
まずは高勝率のMACDとシグナルラインのクロスです。
それは、MACDとシグナルラインに大きめの乖離が生じた後、MACDの流れが急に逆向きになってシグナルラインとクロスした時になります。
このチャートの黄色い矢印を引いた個所が正にその典型です。
どちらとも白いMACDのラインと白いシグナルラインに距離が開いた後、MACDが急に切り返してクロスしていますよね。
こんな時に積極的にエントリーすると損小利大で勝ちやすくなります。
更にもっと勝ちやすいポイントがあります。
それは以下の条件です。
- ロング:0ラインよりも上でMACDとシグナルラインが上記の条件でゴールデンクロスする
- ショート:0ラインよりも下でMACDとシグナルラインが上記の条件でデッドクロスする
まずはロングエントリーから見てきましょう。
このチャートで矢印を置いたポイントを見てください。
MACDとシグナルラインに大きな乖離が生じた後、MACDが勢いよく切り返して上昇してゴールデンクロスしています。
しかも、この個所は0ラインよりも上です。
0ラインよりも上ということは既に上昇トレンドに入っており、そこから更に上昇を示唆する状態であるため、非常に勝ちやすいポイントと言えます。
次はショートエントリーです。
このチャート中央部分の矢印を置いた個所をご覧ください。
MACDとシグナルラインに大きな乖離が生じた後に、MACDが勢いよく切り返して下落し、デッドクロスしています。
この個所は0ラインよりも下です。
0ラインよりも下ということは既に下降トレンドに入っており、そこから更に下落を示唆する状態であるため、ショートで勝ちやすいポイントになります。
2本のラインがヨコヨコは負ける
次に、MACDのクロスで負けやすいポイントについてご紹介していきます。
負けやすい・ダマシに合いやすいポイントは、勝ちやすいポイントとは真逆のパターンで、2本のラインが大きく離れず、ヨコヨコで方向感が無い時のクロスになります。
このチャートの四角で囲ったポイントこそダマシの温床です。
ローソク足を見てもヨコヨコで勢いがないのが分かりますよね。オシレーターはローソク足がヨコヨコであっても、それなりの動きを見せたり、クロスをしたりすることがありますので、ローソク足も一緒に見ることで、より確度を上げられます。
このようなところで入っても負けますので注意してください。
MACDだけで勝つ方法のまとめ
では最後にMACDだけで勝つ方法についてまとめます。
- MACDとシグナルラインがしっかりと離れた後に、MACDが切り返してクロスしたら勝ちやすい
- ロングなら0ラインより上、ショートなら0ラインよりも下でクロスしたら更に勝ちやすい
- MACDとシグナルラインが横向きの場合は勝てない
とても簡単ですが、効果は抜群です。
難点としては、MACDとシグナルラインの乖離具合の判断に裁量が必要な点が挙げられます。
しかし、最初はかなり強く乖離してMACDが切り返しているところだけで狙ってエントリーしていけば、コツが掴めるようになると思います。
また、他の手法や理論と組み合わせても優位性は失われません。
あなたの手法に加えてみてはいかがでしょうか?
他にもダイバージェンスを考慮すると、MACDのトレードの幅が広がります。
ダイバージェンスについては以下の記事をご覧ください。