テクニカル分析における高値や安値の更新については、大きく2つの考え方があります。

  1. ヒゲだけのブレイクも、更新と認める
  2. 終値レベルでブレイクしないと、更新とは認めない

簡単に言えばこんな感じです。

ヒゲだけでも高値を更新するケースってよくありますよね。
ただし、足が確定する頃には直近高値を下回っていることも・・・・。

このようなに、ヒゲだけを残して終値ではブレイクできなかった場合、「市場参加者が認めなかった」として、高値ブレイクとは認めない考えもあります。

さて、あなたはどちらでしょうか?

この論点は「ブレイクの判断にはローソク足の完成を待つべきか」とも言い換えられます。

私個人の考えとしては、「ヒゲだけのブレイクでも更新とみなす」です。
その理由について書いていきたいと思います。

ローソク足が完成するまでの流れを考える

「ヒゲだけが直近高値を上回った場合も高値更新と判断するのか」を言い換えれば、「高値更新の判断はローソク足の完成を待つべきか」となります。

下図のは1時間足チャートのモデルで、50分の時点がその足の最高値で、60分(足の確定したタイミング)では、直近高値のラインをブレイク出来ていません。

  • ヒゲだけでも高値更新と判断する場合、50分の時点で高値更新が確定します。
  • 一方で、終値レベルで高値更新と判断する場合、50分の時点ではまだ未確定で、足が確定した所では「高値更新成らず」と判断します。

私がヒゲだけでも高値更新と判断する理由

私がヒゲだけでも(足の確定を待たずに)高値更新と判断する理由は3つあります。

  1. 損切り注文はローソク足の完成を待たない
  2. 小さな時間足では確定している
  3. チャートを見ていない市場参加者がいる

それぞれについて書いていきます。

損切り注文はローソク足の完成を待たない

例えばドル円の直近高値が140.00円だったとします。

ドル円のショートポジションを持っている人たちは、140.00円付近に損切り注文を置いていると考えられます。

140円付近にはショートポジションの決済注文(買い注文)が溜まっている可能性が高く、このレートに達すれば値動きが変化することが予測できます。

つまり、140円に到達すれば一気に買い注文が入って価格が上昇しやすくなるわけです。

この事実を考えれば、ヒゲだけで一時的にであっても高値をブレイクしたのであれば、更新と考えてよさそうです。

また、このようなストップを巻き混んで目立った高値や安値をブレイクすると、日足が確定する前にニュースで報道されます。この事実も高値更新はヒゲだけでも達成されたと考えて良いことの一つの支持になるのではないでしょうか。

小さな時間足では確定している

市場価格は常に変動しています。

FX市場なんてその最たるもので、土日を除けば24時間動いているわけです。

その中で、チャートはあくまでも価格変動を視覚的に分かりやすく「加工」したものに過ぎません。1時間足チャートであれば、1時間の値動きを1本のローソク足にして並べただけのモノです。

1時間足チャートでの目立った高値はそれよりも小さな時間足でも目立った高値になります。

つまり、1時間足チャートではヒゲだけのブレイクであっても、1分足チャートでは実体で高値をブレイクしているのです。

どの時間足で終値でブレイクしたら「更新」とみなすルールなんて無いわけですから、それならもうヒゲレベルで更新とみなした方が、公平かつ分かりやすいと思うんですよね。

チャートを見ていない市場参加者がいる

私がトレードで勝てずにくすぶっていた時、「ランダムウォーク理論」を知りました。

ランダムウォーク理論とは「価格の値動きはランダムであって、どんな予測をしようとしても勝てない」というトレーダーの存在意義を全否定するような理論です。

これを知って「自分が勝てないのは相場がランダムだからなのか!」と妙に納得したのですが、それからすぐに本当に勝っている人と知り合って、ランダムウォーク理論なんて嘘っぱちだと確信しました。

その後も色々と継続して利益を出している人たちと出会ったのですが、その中で「値動きをずっと見ていれば分かる」「主にチャートではなくプライスパネルを見ている。ずっと見ていれば上がるか下がるか分かるようになる」という話を聞いたことがあります。

1分足チャートにすら反映されない、微妙な価格変動。
これを見るだけで、分かるようになるというのです。

その時、少し前に読んだ『市場の神々―為替ディーラーの光と陰』に書いてあったのを思い出しました。

会社のロイタースクリーンや、このポケットロイターで為替のレートをずーーーーーーーーっと眺めていると、次第にスクリーンのレートが語りかけてくるようになってくる。つまり、次にどういう動きになるのか先読み出来るようになってくるのだ。
中山茂君が新人を教育するのに、ただひたすらロイターのスクリーンを眺めさせていたというがそれは正しい。下手な解釈よりスクリーンが発しているものを肌で感覚的につかめるようになることがディーラーとしての初歩だろう。

『市場の神々―為替ディーラーの光と陰』

つまり、チャートではなく価格だけ、プライスパネルだけを見るだけで取引をしている人もいるのです。
他にも、ファンダメンタルズメインで取引している人もいるでしょう。

また、そもそもFX市場で利益を出すことを目的としていない大口の市場参加者もいます。
詳しくは以下のサイトをご覧ください。
外国為替市場でキャピタルゲイン(為替差益)を求めないプレイヤーたち

チャートを見ていない人達が大きな注文で相場を動かしているのであれば、「ローソク足の完成を待つ」ということには合理性がないように思えます。数は多くても、総量は小さなトレーダーしか使ってないモノサシでマーケットの動きを測ってしまっている危険性もあります。

まとめ

今回は高値や安値の更新について、「ヒゲだけのブレイクで更新と認めるか、終値レベルでのブレイクが必要か?」について私の思うところを書きました。

チャート判断については絶対はないので、あくまでも私の考えだと思ってください。

ただ、ヒゲレベルであっても高値を抜けた事実は変わらないので、この辺をどう解釈するかは予め決めておいた方が良いとは思います。

自分の見ている時間足で終値レベルで抜けていなければ、「更新とは認めない」と判断するルールにするのであれば、それに従いましょう。

大事なのは自分の判断基準を決めること。
今回の記事が、その基準を決める際の参考になれば幸いです。

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