今回はストキャスティクスを利用した1分足スキャル手法を解説します。
この手法は、私が最初に勝てるようになったときに使っていた手法で、兼業トレーダー時代には重宝していました。
今現在はデイトレ~スイングがメインなのでほとんど使用していませんが、使いこなせるようになるとコンスタントに利益が出せる手法です。
かなり客観性が高い手法なので、トレード中に迷いが出てしまう方にオススメです。
スキャルピングで勝ちたい方はぜひご覧ください。
Contents
使用する時間足とインジケーターについて
使用する時間足は15分足と1分足です。
15分足でトレンドを見て、1分足でその押し目を仕掛けます。
- 15分足ではボリンジャーバンド(20期間)
- 1分足ではストキャスティクス(14、3、3)
チャートを出しながら解説していきます。
15分足はボリバン
15分足で表示させるのは20期間のボリンジャーバンドの2σ。
1分足はストキャスティクス
1分足で表示させるのはストキャスティクス。
パラメーターは以下の通りです。
- %K:14
- %D:3
- Slowing:3
1分足のストキャスティクスのパラメーターは、デフォルトではありません。
期間を14にしてダマシを減らしています。(この1分足ストキャス用のパラメーターは個人的にお勧めです。)
私個人としては、時間足が小さくなるほどダマシが大きくなるため、パラメーターはデフォルトよりも少し大きくすることを推奨しています。
このトレード手法で使うテクニカル分析はこれだけです。
とてもシンプルです。
ストキャスを使ったスキャル手法のトレードルール
15分足でトレンドの確認
15分足チャートでトレンドを確認します。
ローソク足の実体がボリバンの2σを上抜いたら上昇トレンド、逆にローソク足がボリバンの-2σを下抜いたら下降トレンドと判断します。
1分足で押し目や戻りを狙う
15分足でトレンドだと判断したら、1分足でエントリーのタイミングをストキャスティクスで計ります。
- 上昇トレンドであれば、ストキャスティクスが一度20を割り、そこから20を上抜けたらロング。
- 下降トレンド中であれば、ストキャスティクスの一度80を上抜けて、80を下抜けたらショート。
これだけです。
ストキャスを使ったスキャル手法のエントリー例
それではエントリー例を見ていきましょう。
ショートエントリー
まずは15分足からご覧ください。
赤い縦線を引いたところから下降トレンドの始まりです。
下降トレンドである事が分かったら、次は1分足を見ます。
ショートエントリールールは、1分足のストキャスのライン2本が80を上抜けて、再度80を割ったところでエントリーですので、矢印を付けた箇所がショートエントリーポイントになります。
利食いは2本のストキャスが20を割って再度上昇して来たポイントで行います。
損切りは、エントリーポイントから5pips上に離れたところで行います。
ロングエントリー
ロングもショートと基本的には同じです。
まずは15分足からご覧ください。
赤い縦線を引いたところから上昇トレンドが始まります。
上昇トレンドである事が分かったら、次は1分足を見ます。
ロングエントリールールは、1分足のストキャスのライン2本が20を割って、再度20を超えたところでエントリーですので、矢印を付けた箇所がロングエントリーポイントになります。
利食いは、2本のストキャスが80を超えて、再度80を割って来たところで行います。
損切りは、エントリーポイントから5pips上に離れたところで行います。
ストキャスを使ったスキャル手法の考察
ルールを完全に理解した人はご理解いただけたかと思いますが、この手法はトレンド中の押し目買い・戻り売りを狙った順張り手法です。
上昇中なら押し目買いだけを狙い、下降中なら戻り売りだけ狙います。
ストキャスティクスを使ってモメンタムを見計らうだけの単純なロジックです。
モメンタム通りに価格が動かない事もありますが、そこは「トレンド中」というのを期待してのエントリーです。期待が外れても特にダマシ回避の作業は可能ではありませんが、支持線・抵抗線のチェックで補強すると良いと思います。1分足でのエントリーですから損切りも5pips以内でOKです。
ストキャスを使ったスキャル手法の補足
このスキャルピングについて注意点を加えたいと思います。
この手法で唯一注意したいのは、トレンド中にのみに使える手法だという点です。
順張りトレードはトレンドがなければ勝てません。
まず15分足チャートで見て、相場が傾きかけてきた所を待ちます。
この傾き加減が大事なのです。
一連のローソク足が上昇、または下落している相場の動きをキャッチします。リズミカルに上昇中・下落中のトレンドが理想です。
そしてストキャスティクスを使っての押し目買い・戻り売りです。
1分足チャートで見て反発の上昇・下落のモメンタムに期待をかけてエントリーとなります。
決済ポイントは裁量が嫌ならストキャスティックスを使っても良いですし、支持線・抵抗線になりやすいと思われるポイントも考慮した方が良いと思います。少なくともリスクリワードレシオは1:1以上になるようにしましょう。
今回の手法が面白いと思ったら、ぜひ検証して試してみてください。
この手法に関するQ&A集
15分足でトレンドを確認し、1分足でストキャスティクスを使ってエントリーと出口を決める手法です。
%Kは14、%Dは3、Slowingは3と設定しています。
トレンドに応じて、ストキャスティクスの特定のレベルを超えた後の反転をエントリーポイントとします(上昇トレンドでは低レベルからの回復、下降トレンドでは高レベルからの下降を利用)。
エントリーポイントから5pipsの範囲で損切りを行い、利益確定はストキャスティクスが次の反転点を示すまで待ちます。