というやり方をよく見聞きします。
確かに、一般的には利食い・損切りに関しては以下のような事が基本とされています。
- 損切り値はある程度含み益が出たら建値においてリスクゼロにする
- 更に利益が出てきたら徐々にストップを上げて利益を確保していく
このように段階的にストップ値を変更することで、損失を減らしつつ利食いも伸ばすという戦略になるのですが、私は一切やっていません。
今回の記事では、損切り値や利食い目標値の変更について私の考えをまとめました。
Contents
建値移動やトレーリングストップをやらない理由
私が建値移動やトレーリングストップをやらない理由は、自分には向かないと思っているからです。非常にシンプルな答えですね。
では、建値移動とトレーリングストップの二つに分けて詳細をまとめます。
建値移動について
建値移動とは、損切り値はある程度含み益が出たら建値においてリスクゼロにすることです。
建値移動は上手くやれば損失を減らすことが出来るので、以前に取り組んだことはあります。
しかしながら、私の場合はとにかく上手くいきませんでした。
理由は2つあります。
ある程度利益がのったら・・・の「ある程度」が分からない
建値移動をするうえでポイントとなる「ある程度利益が乗ったら・・・」の「ある程度」が「どの程度」か良く分からなかったということです。
当然のことながら、少しの利益が出たくらいで移動すると簡単に決済にかかってしまいます。
そのあと価格が伸びて言ったら悔しいですよね。
また、常にボラティリティは変動するので固定幅にすることもできません。
結果として当時は、トレード足で見える直近の抵抗線を抜けたら移動するというルールを採用していました。しかし、やはり抵抗線を抜けてもまた戻してくることもあって、ヒヤヒヤしたり、ストレスが増大しました。
それで、「こんなにストレスを溜めるくらいなら、やらない方がいいじゃない?」と考えて、結果的に撤廃しましたwww。
建値移動するためにチャートを見続ける必要がある
これが致命的なデメリットです。
建値移動するためにチャートを見続ける必要があります。
私は、メンタルの問題を回避するためにも、エントリー後はOCO注文を入れてチャートをあまり見ないようにしています。
しかし、建値移動をするためにはチャートを見ていないと出来ません。
これが何より苦痛でした・・・
いつ移動するタイミングが訪れるのか分かりませんし、寝ている時間はそもそも建値移動できません。じゃぁいつ寝たらいいんだよ?って思いますよね。
やったり、やらなかったりであれば、ルールとして成り立ちませんので結果的にはこれが理由で建値移動は諦めてしまいました。
ちなみに分割決済や増し玉も取り組んだことはありますが、私には合いませんでしたので、今はやっていません。
増し玉って相場師の仕事っぽくてかっこよく見えるんですけどね。
トレーリングストップについて
トレーリングストップとは、エントリー後に価格が順行した際に徐々にストップ位置(損切り位置)を移動していく手法です。
これにより余計な損失を減らすことが出来たり、また利益をひたすら伸ばすことが出来ることがメリットと言えます。
逆にデメリットとしては、価格の動き方によっては利食いが早まってしまう可能性があることなどでしょうか。
このトレーリングストップについても私は実践していません。
理由はやはりエントリー後にチャートを見ている必要がある、というのが最も大きいです。
また、私は利食い目標まではできる限り伸ばし続けるスタイルなので、ちょっとした変動では決済しません。そういったこともあって、トレイリングストップは私の手法や考え方とは合わないのです。
建値移動やトレイリングストップが使える人は使おう
以上、私の建値移動やトレイリングストップに関する考えでした。
私個人としても建値移動やトレイリングストップは有効だと思っています。
しかし、これらを実戦しようとすると、私がトレードで絶対に譲れない「エントリー後はOCO注文を入れて後は放置する」というスタイルを諦める必要が出てきます。
「どっちが良いだろうか・・・」
と天秤にかけた結果、やはりエントリー後は放置する、というスタイルを選ぶ結果になりました。
ちなみに私は使ったことはありませんが、自動でトレーリングストップを実践してくれるソフトやツールもありますのでそういったものを使うのも一つの手ですね。
建値移動も分割決済、増し玉も、性格や手法によっては有効な手法になり得ますので、興味のある方は一度取り組んでみると良いと思います。