今回は5年以上専業トレーダーとして稼ぎ続けているSさんにインタビューしました。
Sさんはサラリーマンとの兼業としてFXを始め、数年後には年間で2000万円以上稼げるようになって専業になった実力者です。
Contents
FXで勝つには自分だけのトレードルールを作り上げる必要がある
もしFX初心者の方から「勝てるルールを教えて」と相談されたらどのように答えますか?
回答
まずは本などで当たり前のルールを覚えるようにアドバイスします。
例えば車の運転だと、信号が赤なら止まるなど、最低限の事故しないルールを覚えますよね。
そして次に経験積むためたくさん車に乗る。つまりトレード回数をこなす。
そこで何をすると事故る、トレードで言えば何をしたら損をするのかが分かるようになります。
- 分かってきたら自分なりのFXルールを作る。
- ガチガチのルールじゃなくて守れそうなルールを作る。
- それをPDCAで回し徐々に自分用のルールにしていく。
他から見れば厳しいルールを作っているなと思う事もありますが、自分用なので大して厳しいルールではないはずです。
トレード時間はNYタイムのみ
外出中はトレードをしない
1日のトレード回数は3回まで
など、経験を積めば自分にとってやりやすく、負けにくいルールが作れるはずです。
「たくさんトレードをし、自分なりのルールを作る」とのことですが、自分のルール作りというのを面倒に感じる方は多いです。
そんな方から「トレードルールをそのまま教えて」とお願いされたらどのように答えますか?
回答
「教えることは出来ますが、それはあなたに合ったルールではない」と答えます。
トレードにおけるルールは先ほどの車の交通ルールのように全員が一致するものあれば、その人の個性によって付け加えるルールがあります。
その個人でのルールは性格、生活スタイルを加味するものです。
トレードはお金を賭けますから、トレーダーの性格や個性が色濃く出ます。
ですから、私にとって最高の手法であったとしても、他人からしたら最低の手法だったりもするのです。
ルールを守るためには危機感が無ければいけない
自分で作ったトレードルールを守れない人はかなり多いです。
なぜトレードルールを守るのは難しいのでしょうか?
回答
かなり昔になりますが、ある方から良いお話を聞きました。
その話をしましょう。
みなさん収入を増やしたいと思っています。
サラリーマンの場合、収入を決めているのは会社です。
その代り何時に出社しなさい。
あなたの仕事はこれです。
このノルマを達成しなさい。
できなかったら残業しなさい。
と会社に縛られてるわけですね。
この上記のルールを守らないと収入は得られません、生活できません。
だからルールを守るわけです。
でも自分の収入の枠を自由にするということは、自分で自分をマネジメントしないといけないのです。
先ほどの会社の縛りが全くありません。
何時にチャート見てもいいのです。
ノルマも自分で決めます。
そして基本的には兼業でやっておられるので生活を脅かすほどのお金に対しての危機感はありません。
そんな中、誰からも怒られるわけでもないのでさらに自分に甘くなってしまうのです。
ダイエットも同じです。
肥満に対して危機感 のある人はやります。
でも、見た目だけの問題で「やせたいなぁ」と軽い思いだとやはりルールを守っていくのは難しいと思います。
ルールを守るには、危機感と目標に対する熱い想いが必要だと思います。
FX初心者にありがちな無駄な自信は必ず打ち砕かれる
Sさんは「メンタルを極めるためにはその手法が本当に勝てるのかどうかを徹底的に検証すること」とよく言っています。
相場経験のない方でも自分のトレードに自信を持って取引される方がおられますが、初めからメンタルが備わっている方はいないのでしょうか?
回答
難しい質問です。
根拠の無い自信、正直私もありました。
ある程度、なんでもそつなくこなす器用な方なので、FXもすぐに勝てるようになるんだろうなと思っていました。
しかしそんな自信をことごとく打ち砕かれました。
最初は全然勝てませんでした。
でも多くの方は私含め凡人だと思います。
ということはFXという初めての体験、やはり経験を積んでしか得られないもんかと思います。
相場経験のない人は、相場はトータルで勝つことを知らないからこそ、自信をもってトレードができます。しかし、経験を積んで相場の怖さを知ったら、検証して優位性を確認できないと自信を持てないと思うんですよね。
FXも仕掛ける側にならなくてはいけない
Sさんは「FXは事業と一緒。継続的に利益を上げるためには仕掛ける人にならないとダメ。」「9割の人と同じことをやってたら負ける。」とよく言っています。
ずばり、仕掛ける側というのは誰もが辿り着けるものなのでしょうか?
回答
もちろん誰にでもたどり着けるものだと思います。
ただ、簡単ではないかと思います。
日々生活していると概ね仕掛けられる側の位置にいます。
・消費者
・会社の社員
・セミナー、勉強会の受講者
こういった普段の生活の中には会社として売上げを上げる仕掛けがたくさんあります。
それに何も考えず乗るだけだと仕掛けられた側になります、無意識です。
仕掛ける側の人間ならどうするかを意識するだけでも考え方が変わってくるかと思います。
例えばどのような事をこなすと仕掛ける側になれるのでしょうか?
回答
普段の生活でもよく客観的になれということですね。
人間の本能ではどうしても主観的な考えになります。
それを意識的に客観的、仕掛ける側の意図を考える訓練が必要だと思います。
日常生活では基本的に受身、つまり仕掛けられる側が多いです。
だからこそ意識しないと仕掛ける側の考えにはならないと思います。
どこまでFXを仕事として本気になれるかで結果が変わる
負けているトレーダーに足りないものは何だと思われますか?
回答
やはりプロの世界ですからイメージ、メンタルは大事かと思います。
そんな中、環境というのはとても大事な部分です。
もちろん生活環境や金銭的な問題もあるかと思いますが、かたやリビングの真ん中で子供が騒いでる中でトレードするのとトレードルームを持っているのとでは集中力が違います。
どこまでFXを仕事として捉えられるかと思います。
プロのトレーダーならどういうふるまいをするかを意識することが大事です。
ネット上の相談の中に「旦那がFXで貯金を溶かした」という話をよく聞きます。
余剰資金でのトレードならいいのかもしれませんが、大切な未来のお金に手を付けてしまう方は未だに多くおられます。
もしお知り合いで家族を巻き込むほどに損失を出されている方がいれば、どのような言葉をかけてあげますか?
回答
そこが底では無い。
だからきっぱりと辞めるのか起死回生を目指すのかもう一度深く考えろ!と言いますね。
FXをギャンブルにすると、果てしない転落人生が待っています。やるなら本気で、人生を賭けるつもりで学んでいかないといけませんね。