今回の記事ではマルチタイムフレーム分析について解説します。

初心者は頭がこんがらがりそうになりそうなMTFですが、しっかりと理解して慣れていけば問題ありません。

基本的な事から応用的なところまで詳しく解説します!

MTF(マルチタイムフレーム)分析とは

チャート分析におけるMTF(マルチタイムフレーム)とは、複数の時間足チャートを見て相場の流れを把握するという方法の事を意味します。つまり、15分足チャートだけを見つめてエントリーを判断するのではなく、1時間足やその他の時間足チャートを見るという事になります。

チャート分析で、なぜMTF分析が重要なのでしょうか?

単純に説明します。
1時間足チャート上のローソク足1本は、1時間の間で取引された価格の移動範囲を示したものです。
上のヒゲがあれば、その1時間内での高値となり、下ヒゲはその1時間内での安値となります。

始値と終値も同様にして捉えます。この1時間足の1本のローソク足は、5分足チャートでは12本分となりますので、相場の動きがちょっと違って見えます。5分足では相場の変動を細かくチェックできるのです。

このチャートでは5分足チャートです。
赤色や水色の大きなローソク足は1時間足の動きを示しています。

こうやって表示すると、大きな時間足の中に小さな時間足があることが視覚的に分かりやすいですね。

マルチタイムフレーム分析を行うメリット

マルチタイムフレーム分析を行うメリットは3つあります。

  • トレードする通貨ペアの優先順位を決められる
  • マルチタイムでのサポレジラインが分かる
  • エントリーする方向や利食いポイントが明確になる

言ってみれば、トレードプランが立てやすくなるというところでしょうか。

複数の通貨ペアでトレードする際は、一番トレードしやすい通貨ペアを選ぶのが鉄則です。わざわざ難しい通貨ペアで奮闘する必要なんてありません。

マルチタイムフレームなら、トレンドが出やすい、トレードしやすい通貨ペアを選択して、その状況に応じて適切なエントリーが出来るようになるので、結果として勝ちやすくなるのです。

MTFの基本的な考え方

大きな時間足チャートはより全体的な相場の流れを見る目的で使います。

逆に、小さな時間足チャートだとズームインしているので、より細かな動きを観察することができます。ですから、5分足チャートばかりを見ていると、そのチャート上でのトレンドと、1時間足チャートでのトレンド方向が違っている場合もあるわけです。

そして、より多くの人が1時間足チャートを見るので、その方向へのポジションをとる傾向が強く、結果的に1時間足チャートのトレンド方向は5分足チャートで見えるトレンド方向よりも信頼性が高いと判断されるのです。こういう集団心理は相場を読む基礎となります。

上位足の方向を確認することで勘違いを避けられる例

まずは以下の5分足チャートをご覧ください。

四角で囲った箇所ではそれまでの高値を更新後、それ以降は高値を更新することなく推移しました。その後の動きを見ると、下落しています。

ですから、四角の箇所は明らかにトレンド転換の場所になります。

しかし、実はこの四角を囲った時間帯の1時間は、下のチャートの※を付けた箇所にありました。

1時間足では明らかに上昇トレンド中です。
そして※を付けた箇所ではようやく押しが入ってきたように見える程度で、ここをトレンド転換と考える人は少ないでしょう。

しかし、5分足だけをじぃっと見ていると大きな時間足の流れが見えず、ちょっとした押しや戻りでも「トレンド転換」と考えて、大きな流れに対して逆張りを仕掛けかねません。

最初から1時間足を見ておけば、「トレンド方向は上だから、今の下げはきっと押し目だろう。それなら5分足で下がりきったところでロングすれば押し目買いになるな」というプランも立てられるのです。

何でもかんでもMTFすれば良いというわけではない

前項でも書きましたが、MTFをやる意義は以下の2点です

マルチタイムフレーム分析をやる意義

  • 上位足を見ることで相場の大きな流れが見える
  • 逆に5分足などの小さな時間足では全体を把握するのが難しい

これらを踏まえると、全ての時間足チャートを見る事ができれば最高!となりますが、それほど忙しくすると逆に混乱したりエントリーチャンスを逃してしまう可能性が高まります。

トレードでは情報が多すぎると逆に不利になるのです。

ですから、自分自身のトレード手法やスタイルによって必要な上位足の数は違うのです。

 一般的には執行時間軸の5~10倍が上位足として適していると言われています。

MTF分析をやらなくても良い例

また、MTF分析が不要なときもあります。

例えば、日本時間の午後1時頃では相場の動きはあまりありません。

そういう時間帯では、1時間足チャートをみてローソク足がが現在どうなっているか見る必要性があまりないのです。ボラティリティが少なくて、せいぜい10pips程度しか変動がないヨコヨコの相場を1時間足チャートで見てもあまり意味がないからです。

上のチャートの真ん中あたりは黄色いラインで引かれたレート内を小さく上下しています。
このレンジ幅は10pips以内出されにレンジ。1時間足を見たところであまり役には立ちません。

それよりも5分足で見たほうがより細かい動きが観察できるのです。
特に相場の上下の動きがよりはっきりとするはずです。

つまり、相場が小さく動いている場合は15分や5分足チャートで見たほうが相場の動きが分かりやすいのです。

単純ですね。極端な例を考えてみてください。
月足チャートを見て15pipsのスキャルピングをする人がいるでしょうか?

つまり、自分が取ろうとする値幅によって参考する時間足は変わってくるのです。
数pips程度を狙うのであれば、MTF分析の重要度は下がります。
逆に大きく狙いたいのであれば、しっかりとMTF分析すべきなのです。

思考停止状態のままMTF分析=絶対必要と考えるのは危険

考えればすぐ気づく事ですが、初心者のトレーダーならそういったロジックすら気づいていない人が多く、単に誰かのトレードスタイルを真似しただけでロジックの理解を無視しています。

そういう暗記型でトレード手法を覚えた人はなぜ複数のチャートを見ないといけないのか分からない人が多く、「このトレード手法ならこの時間足チャートを使う」という曖昧な理解だけなので臨機応変にトレードができないでしょう。

「どの時間足チャートを見ていますか?」が初心者の典型的な質問のトップ10入りする事は間違いないはずです。

MTF分析に関するまとめ

MTF分析に関するまとめ

  1. 複数の時間足チャートを見る必要性は、基本的には多角的に相場を分析する為
  2. 多角的に相場を分析する事で全体的な流れが把握でき、特にトレンド分析に有利
  3. 相場の動きやトレード方法に合った時間足チャートを見ることで、より適切に分析可能

究極的には、今何を分析したいのかによって時間足チャートを選べば良いのです。
もちろんそれには何を分析したいのかがはっきりと分かっている事が条件になります。

私のケース

私のデイトレ手法の一つに15分足のプライスアクションの逆張りがあります。

この手法ではあまり4時間足とか1時間足とかのチャートを見て全体的な流れは見ません。
トレンドを探していませんので、一連のローソク足の動きを見る必要がないからです。

しかし、押し目買い・戻り売りの順張りトレードをするなら、必ず上の時間足チャートを確認してトレンド続行の可能性を分析します。

マルチタイムフレームの考え方 応用編

再度おさらいします。

なぜ複数の時間足チャートを見るトレーダーが多いのでしょう?

答えは、相場を多角的に分析するため、です。
しかもそうする必要性が特に高いのは、順張りのトレンドフォロー型のトレードでした。

でもなぜそうすることが有利なのでしょうか?
もう少し深掘りしていきましょう。

究極的に言えば、MTF分析とは過去の多くの値動きを分析すること

全体の流れをより正確に捉えるには、上の時間足チャートが必要になります。

つまり、デイトレやスキャルで言えば日足や4時間足などです。1時間足も割りと上の時間足の部類でしょう。30分から5分は中間で、1分足が一番短い時間足です。

トレンドというのはローソク足の一連の動きですから、大きな流れを理解するには日足や4時間や1時間足チャートが順張り用のトレンド確認に最適なのです。

つまり、MTF分析とはより過去のローソク足を分析していることに他なりません。

マルチタイムフレームによる大きな時間足チャートによる相場分析は、より過去のローソク足に注目していることになるのです。そして、より過去のローソク足の動きを見るという作業では、相場をより大きく捉えた平均値を見ているのです。

つまり、トレンドの方向性を確認するのに役立つ4時間足や1時間足チャートは、より過去のローソク足の動きに頼っているわけですね。集団心理としては、4時間足や1時間足チャートを見る人が圧倒的に多く、そのチャート上のトレンドの動きに便乗しやすいという事にもなっています。

MTF分析の弱点

MTF分析分析は万能ではありません。
当然ながら欠点もあります。

例えば現在の価格が数ヶ月ぶりの安値圏にあるとしましょう。

そこから価格がさらに少し下がり始めたとします。
すでに安値圏に位置しているわけですから、日足や4時間足、1時間足チャートなどどれを見てもダウントレンドの流れを確認できるはずです。

それらのチャートの通りに順張りで売りとした場合はどう思いますか?

これはちょっと例が簡単なので答えはすぐ分かると思いますが、「底の近くで売る」という危険性があります。大きな流れでトレンドの転換が起きる場合は、大きな時間足チャートのトレンドは参考にならないのです。

具体的に、小さな時間足でどういった動きだったら、大きい時間足のトレンドの方向に動くかは分かりません。

これがMTFの弱点です。
つまり、トレンド転換時ではいくらMTF分析をやっても勝てないことになります。

MTF分析の2つのフェイズ

まとめると、MTF分析には二つのフェイズがあります。

MTF分析のフェイズ

  1. 上の時間足チャートが示すトレンド方向に現在のトレンドが進む
  2. 上の時間足チャートが示すトレンド方向に進まない

①では、上位足が現在のトレンドをリードしている状態です。
MTF分析の効果が見事に現れる時ですね。

②のトレンドの転換期では、下の時間足チャートが相場の動きをリードしている状態です。
これがMTF分析では弱点とする状態です。

ここから、相場にはより過去のロウソクを元に将来のトレンド方向を予測する時の方が正しいフェイズと、より現在のロウソクの動きを元に将来のトレンド方向を予測時の方が正しいフェイズの2つがあることが分かります。

一般的には、下の時間足チャートが示す細かな動きは雑音と言われて無視するようにアドバイスしている人もいますが、見方や利用法によっては無視できないのです。

結論として、相場に応じたより最適な時間足チャートを選択するのが正しいんですね。

この考え方が正しいかどうか過去のチャートを見て検証してみてください。トレンドがまだまだ続きそうなポイントでは上の時間足チャートのトレンド方向に価格は動きますが、転換ポイントでは下の時間足チャートがいち早く敏感に逆走している事が確認できると思います。

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