チャートにおいてサポートやレジスタンスになる価格は多く存在します。
- 相場のスイングの高値や安値
- 前日、前週、前月の高値安値
- 何度も反転しているところ
- キリバン
- ピボットライン
などなど挙げればキリが無いのですが、トレードをしていて「なんでここで反発するの?」と思うことはないでしょうか?
レジスタンスラインまで戻して来たらショートするはずだったのに、レジスタンスラインに届かずに少し下でで反発してエントリー出来なかったり・・・。
今回は、なぜこんなことが起きるのか、そして想定よりも早く反発する可能性が高いポイントの見極め方を解説します。キーワードは大陽線と大陰線です。
大陽線と大陰線ができる仕組みを理解すれば、もう一つの反転しやすいポイントが分かります。もっと言えば、機関投資家のポジションも見えてくるのです。
本記事では、大陽線や大陰線に隠された機関投資家のポジションと心理について解説します。
この記事を読めば、市場参加者の心理がより洗練されて見えるようになります。
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Contents
大陽線や大陰線が出来る理由を考えてみよう
チャート上によく現れる大陽線や大陰線。
あなたは意識しているでしょうか?
大陽線や大陰線は、その名前の通り他の足と比べて明らかにローソク足の実体の大きな足のことを言います。ローソク足の基本中の基本ですよね。
では、なぜ大陽線や大陰線が出るのでしょうか?
- 買いが強かったから大陽線が出た
- 売りが強かったから大陰線が出た
まぁ正しいと思いますが、もう少し詳しく考えましょう。
下のチャートは、15分足チャートの上に4時間足チャートを重ねています。
真ん中の赤いローソク足は4時間足での大陰線です。
その中で15分足がどんな動きをしていたのかが分かりますよね。
チャート上に書いていますが、4時間足の大陰線ができる過程では、15分足で大きな陰線が連続しています。これは、銀行やヘッジファンドなどの大きな資金を持つ機関が、連続して売りを入れたことを意味しています。
その理由は、大きなポジションを持とうとすると、価格も動いてしまうからです。
ドル円105.00円で大量の買いを入れようとしても、その分だけ105.00円で売ってくれる人がいなければ取引が成立しません。もし、105.00円で売ってくれる人がいなくなったら、次の105.01円で売っている人から買わなくてはいけません。
市場で取引するには、相手が必要です。
相手がいなければ、相手のいる価格にまで妥協しないといけないのです。
このような理由で、上のチャートでも大口の機関投資家が少しずつショートを入れていったと考えられます。更にこの下げを見た他のトレーダーもショートを入れていけば、下落は加速します。
大陽線や大陰線には大口の大量のポジションが入っている!
1時間足よりも大きな時間足チャートでみられる大陽線や大陰線には、大口がポジションを取っていることが多いです。
特に下落相場から反転した後の大陽線や、上昇相場から反転した後の大陰線など、相場のスイングが切り替わる際に出現した大きな足の場合は、高確率で大口がポジションを集めています。
このような転換の決定打となる大陽線や大陰線は超重要です。
もっと具体的に言います。
転換の決定打となる大陽線や大陰線の始値は強いサポレジとして機能します。
ここで反発することが非常に多いため、冒頭で述べたように波の高値や安値に届く前に反発してトレンド方向に動くのです。
トレンド転換後の大陽線や大陰線の始値がサポレジになる!
トレンド転換後の大陽線や大陰線がサポレジとなって機能した例です。
大陽線の始値がサポートとなった例
しっかりと効いているのが分かりますよね。
大陰線の始値がレジスタンスとなった例
目立って大きい足の始値ほど信憑性が高まります。
大陽線と大陰線の重要性
大陽線や大陰線は、数あるローソク足の形の中でも最もインパクトがあります。
その理由は、大口の投資家が沢山のポジションを持っているからにほかなりません。
大口がポジションを持っていれば、コバンザメのようについて行く我々個人トレーダーも追従してトレンドが伸びます。
大口のポジションとは逆向きに動いてくれば、大口が更にポジションを追加して損失になることを避けようとします。
このような相場の本質を理解していれば、それまで見えてこなかったトレード戦略や手法が浮かび上がるのです。今回ご紹介したサポレジラインは超重要ですので、ぜひ覚えておいてください。
何となくサポレジラインを引くのではなく、足1本1本の形をイメージしながらやっていくことで、相場のことがより深く見えてくると思います!