投資に関わる書籍は数多く出回っています。
本当に勉強になるモノから、ネットで得られる情報以下のモノのまで・・・。
そんな玉石混淆の投資本の中で私がぜひオススメしたい本をご紹介します。
システムトレード基本と原則
著者のブレント・ペンフォールドは通貨と株価指数を専門とするオーストラリアのシステムトレーダーです。
タイトルには「システムトレード」とありますが、システムトレーダーだけでなく、裁量トレーダーにとっても役立つ情報が満載です。
この本で書かれている大事なことは、「期待値のあるトレードをしろ」ということ。
期待値を見極めるためにも、自分で検証して数字を出す必要があるのです。
検証して、期待値を求めることで、より自信を持って一貫したトレードが出来るようになるのです。
内容としては前半部分にシステムトレードの原則として基本的なことが書かれており、中盤には著者が3本の柱としている資金管理、売買ルール、心理について多くのページが割かれています。
特に資金管理の章は参考になります。
多くの資金管理手法におけるメリットデメリットがまとめられており、この章だけで1冊の本として売れるのではないかと思うほどです。
そして最後は、マーケットの魔術師シリーズのような凄腕トレーダーのインタビュー集と至れり尽くせりです。
具体的なトレードルールや手法について書かれているわけではありませんが、トレードルールを自分で作り上げる上での、必要なプロセスや重要なポイントについて言及されています。
トレードで継続的に勝っていきたいと思う方は読んで損は無いでしょう。
ラリー・ウィリアムズの短期売買法
ラリー・ウィリアムズはアメリカの超有名なトレーダーです。
ご存知の方も多いかと思いますが、ラリー・ウィリアムズを一躍有名にしたのは1987年のロビンスカップ(リアルマネーで行われる世界中のトレーダーが参加できるトレードコンテスト)での優勝です。
ラリーは、そのコンテストで1万ドルの口座を110倍にしました。
これは歴代最高の数字で、2018年現在もその記録は破られていません。
また、ラリーの娘で女優であるミシェル・ウィリアムズもラリーからトレードのを手ほどきを受けてロビンスカップで優勝しています。とんでもない親子です。
運用額が大きく異なるので単純な比較はできませんが、優秀なファンドマネージャーの運用益は年間20%~30%。この110倍という数字がいかに凄いかお分かりいただけるかと思います。
ラリー・ウィリアムズの特徴としては、有名トレーダーの中では比較的珍しい短期トレーダーであることも挙げられます。
マーケットの魔術師シリーズに出てくる凄腕トレーダーの多くはスウイングトレーダーか、それ以上の長期間ポジションを保有するトレーダーが多いですが、ラリーは短期売買のトレード手法を数多く産みだしています。
この書籍は、ラリー・ウィリアムズが実際にトレードで活用している多くのアイディアや手法について解説されています。
その手法やアイディア全てをFXトレードに適用できるとは思いませんでしたが常に新たな手法を考えることの重要性、アイディアを出す切り口など多くのことを学べると思います。
自分のトレードルールが固まっていない方や、新たなトレードルールをものにしたいと思っている方におすすめできる書籍です。
デイトレード(マーケットで勝ち続けるための発想術)
こちらの本は、トレーダー教育や投資情報を発信するプリスティーンの共同創設者2人による共著です。
タイトルにデイトレードとありますが、デイトレーダーだけではなくスイングトレーダーやもっと長期足でトレードされる方にとっても有益な内容です。
特に、トレードを始めて1年ほど経過した方にピタリと合うのではないかと思っています。
具体的には、ある程度の知識はすでに持っているがなかなか勝ち切れていないトレーダーには、どう考えて相場に向かっていけば良いのか、どうやって成長して良いのかが具体的に書かれているので非常に有用だと思います。
内容としては、勝ち組トレーダーになる為に知っておくべきこと、また常勝トレーダーの心構えがメインです。トレード手法等は書かれていませんが十分勉強になるハズです。
価格もリーズナブルなので、初心者の方にこそ手にとってもらいたい一冊です。