本記事ではパラボリックだけで勝てるトレード手法について解説します。
パラボリックはMT4にデフォルトで搭載してある有名なインジケーターで、世界的にも人気が高いです。

その理由はトレンド方向やトレンドの勢い(加速)、そしてトレンドが切り替わるタイミングが明確であることに他なりません。

数あるインジケーターの中でも最強候補に挙げられるパラボリック。
今回はパラボリックの真髄に迫り、パラボリックの特徴を最大限に活かした手法を解説します。

この記事を読めば、パラボリックの根底にある考案者・ワイルダー氏の思想と、それを最大限に生かすトレード手法が分かります。

パラボリックSARとは

パラボリックSARは、テクニカルインジケーター界の巨匠であるJ.W.ワイルダーによって考案されました。(ワイルダーはDMI、RSI、ピボットなど、現在では当たり前に使われているテクニカル指標を考案した凄い人です。)

ローソク足の上下に放物線(パラボリック)を表示することでトレンド方向を見やすくし、ローソク足がパラボリックと交差するとトレンド転換(SAR=Stop and Reverse)となります。

使い方としては、パラボリックの示す方向にエントリーするトレンドフォローだけでなく、トレンド転換時にポジションを切り替えるドテンシステムとしても使えます。

トレンド方向が明確なので、他の指標のエントリーフィルターとしても機能します。

少しマニアックですが、パラボリックのトレンド転換点同士をラインで結んで、ジグザグのように無裁量で相場の波を見る場合にも使えます。

パラボリックで波を見るやり方を使っている人は少ないですが、実はかなり使えるやり方です。
ダウ理論を使っていて、波のとらえ方に自信が無い方は、パラボリックを利用されることをお勧めします。

実はパラボリックって超優秀なインジケーターなのです。

パラボリックSARの計算式

パラボリックSARの計算式は以下のようになっています。

ちょっと分かりにくいかも知れませんが、ここにパラボリックの凄さがありますので是非読んでください。

パラボリックSARの計算式

当日のSAR = 前日のSAR + AF ×(EP - 前日のSAR)

  • AF(Acceleration Factor)=加速因数。初期値を0.02として終値が高値を更新すると+0.02ずつ加算する。上限は0.2。
  • EP(Extreme Point)=上昇トレンドなら期間の最高値、または売り持ちしている期間の最安値

 

SARの最初の値は、転換前のトレンドの最高値(上昇トレンド)もしくは最安値(下降トレンド)になる。

この計算結果から読み取れるパラボリックSARの大きな特徴は、トレンドが高値や安値を更新する度に、AF(加速因子)の値が大きくなり、結果としてSARがより強くトレンドに追従する点にあります。

この機能を移動平均線で例えれば、トレンドの勢いが増すほど移動平均線のパラメーターが小さくなって、より相場に追従していくような感じです。例えば、通常なら20MAなのに、トレンドの勢いが加速すると10MAに変化して、相場の流れに敏感に反応するようなものです。

これを自動でやるのがパラボリックSARなのです。

今でこそ相場の勢いに合わせてパラメーターの変わる移動平均線がありますが、ワイルダーさんはずっと前である1980年代に同じような発想でパラボリックSARというインジケーターを考案したわけですね。

トレンドが強くなればなるほどその勢いを反映する・・・。
正に革新的な発想だと言えます。

ちなみに相場のボラティリティに反応してパラメーターを調節する移動平均線としてVIDYA(可変インデックス動的平均)があります。

パラボリックSARのパラメーター

パラボリックSARのパラメーターは2種類あります。

計算式の中にあったAF(加速因数)がステップに該当します。
上限はAFの最大値を決めるもので、デフォルト設定だとAFは0.2までしか上昇しません。

つまり、トレンドが転換して、10回高値や安値を更新すればAFが上限に到達することになります。しかし、実際の所、AFが上限に到達することは稀です。

 パラボリックのパラメーターはデフォルト推奨です。変にいじるとダメになります。

パラボリックのメリットとデメリット

パラボリックのメリット

  • トレンド方向、トレンドの加速具合が見ただけでわかる
  • トレンドが転換するレートがあらかじめ分かる(ドットのレートが転換レート)

 

パラボリックの利点は何といてもトレンド方向と勢いが視覚的に分かりやすくなることです。

トレンドが加速するほどドットもローソク足に追従し、ドットが足に追いついたらトレンド転換する性質も見た目にも分かりやすく、初心者から上級者まで使いやすいため、多くのトレーダーに愛されています。

パラボリックのデメリット

レンジ相場では機能しない

 

パラボリックはトレンド相場専用インジケーターと言っても良いくらいで、レンジ相場との相性は最悪です。

レンジ相場でパラボリックの示す通りにドテンエントリーしていけば、往復ビンタを食らって痛い思いをするに違いありません。

ですから、パラボリックを使う際は、レンジ相場もしくはレンジ相場になりそうなところでは利用しないことが鉄則になります。

パラボリックSARだけで勝てる最強トレード手法

では、お待ちかねのパラボリックを使ったトレード手法です。

パラボリックはトレンド相場が得意な一方で、レンジが極端に苦手です。
ということは、相場に既にトレンドがあることろで使うのが基本であり、最重要課題になります。

そこで、パラボリックをMTF分析して、しっかりとトレンドが揃っているところだけでエントリーする戦略を考えます。

こうすれば、レンジにハマる確率やドテンで往復ビンタを食らう可能性を限りなく下げられます。

マルチタイムのパラボリックで最強スキャルピング

上位足のパラボリックを表示して、トレンド方向が揃ったところでエントリーする手法です。

5分足チャートに上位足として1時間足と30分足のパラボリック、そして通常の5分足のパラボリックを足した3つのパラボリックを使用します。

1時間足と30分足のパラボリックの示すトレンドが同じ時に、5分足のパラボリックも同じトレンド方向になったタイミングでエントリーします。

上位足のトレンドの押し目や戻りを5分足でピンポイントで取っていくイメージです。

損切りはエントリーした足の高値に置いて、利食いは5分足のパラボリックのトレンドが切り替わったところで行います。

とてもシンプルですが、裁量の余地を限りなく減らしつつ高いリワードのトレードが出来ます。相場環境分析もほぼ不要です。

その理由は、上位足でトレンドが出ている時に「その方向にだけ仕掛ける」というシンプルながらも相場の原理に基づいたロジックだからです。

一方で、1時間足と30分足のパラボリックの示すトレンド方向が違う場合はエントリーを見送ります。

こうすることで、レンジや保合いになりやすい動きではエントリーを避けることが可能になります。

どうでしょうか?簡単そうですよね。
間違いなく誰でも簡単に実践できますので、超おすすめです。

また、この手法はスキャルピングだけでなくスイングやデイトレでも利用できます。
時間足を変えたらすぐに実行可能ですので、ぜひお試しください。

補足:マルチタイム(MTF)対応のパラボリックSARについて

この手法では、5分足に30分足や1時間足のパラボリックを表示しますが、MT4にデフォルトで入っているパラボリックではマルチタイム表示できません。

そこでマルチタイムに対応したカスタムインジケーターを利用します。
インジケーターは以下のリンクからダウンロードしてください。

このインジケーターをMT4にインストールしたら、チャートにセットします。
変更点は一番上のTimeFrameです。

60分足表示したい場合は60、30分足表示したい場合は30と入力します。
(4時間足の場合は240、日足は1440です。)

今回の手法では、1時間足、30分足、5分足のパラボリックを使いますので、1つのチャートに3つの時間足を設定したParabolic SAR 2.01 mtfを3つ入れてやります。

このやり方を応用して、1時間足をメインにして、上位足を4時間足、日足とすれば、無裁量のスイングトレードも可能になります。

色々と試してみると面白いですよ!
この記事が参考になりましたら幸いです。

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